《果樹園》(読み)かじゅえん

世界大百科事典(旧版)内の《果樹園》の言及

【ペルシア文学】より

…神秘主義最高の詩人ルーミーの代表詩集《精神的マスナビー》は〈ペルシア語のコーラン〉とも評され,熱情的な神秘主義の抒情詩集も高く評価されている。サーディーは不朽の名作《薔薇園(グリスターン)》と《果樹園》を作詩した教訓詩の最高詩人として名高い。 イル・ハーン国没落後,英雄ティムールの出現まで各地に地方王朝が栄えて宮廷詩人も復活したが,14世紀にシーラーズにおいて活躍した抒情詩の最高詩人ハーフィズは酒,恋,美女などをテーマに象徴主義手法を用いて作詩し,神秘主義思想と現実の両意に解釈できるように表現し,抒情詩を最高・完成の域に達せしめた。…

※「《果樹園》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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