《浮世絵師・紫頭巾》(読み)うきよえしむらさきずきん

世界大百科事典(旧版)内の《浮世絵師・紫頭巾》の言及

【時代劇映画】より

…日活を離れた牧野省三は,みずから映画会社を興し,1922年,歌舞伎的様式から脱した《実録忠臣蔵》をつくったあと,翌23年,型破りのチャンバラ映画を出現させた。寿々喜多呂九平(すすきだろくへい)脚本,金森万象監督,市川幡谷主演《浮世絵師・紫頭巾》がそれで,画面展開のスピード感,物語の怪奇ロマン的魅力,虚無的な人物像のなまなましさ,そして真剣を用いた立回りの迫真性と,あらゆる点で新鮮さに満ちていた。この作品の大ヒットに続いて,マキノ映画では,沼田紅緑監督《鮮血の手型》《討たるゝ者》や二川文太郎監督《逆流》《江戸怪盗伝・影法師》等々,寿々喜多呂九平脚本の時代劇が連作され,これらに主演した阪東妻三郎は一躍スターになって,〈剣戟(けんげき)王〉とまでいわれた。…

※「《浮世絵師・紫頭巾》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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