《英語辞典》(読み)えいごじてん

世界大百科事典(旧版)内の《英語辞典》の言及

【辞書】より

… 16世紀を通じ,英語は古典語をはじめ多くの外国語から借入を行い,一時は〈外来語の洪水〉のような現象を呈し,一般の人々には理解しがたい〈インキ壺くさい〉衒学的な用語が氾濫(はんらん)したため,そのような難語を集めて説明した難語辞典を要求する声が強かった。これにこたえ,独立した形での最初の英語辞典の誉れを担うのはコードリーRobert Cawdrey編《英語アルファベット表覧》(1604)である。一方,17世紀の間にブラントThomas Blount(1618‐79)編《語誌》(1656)のように,語義のほかに不十分ながら語源的説明を加えたものも現れた。…

【ジョンソン】より

…また当時の交友の中から《リチャード・サベッジ伝》(1744)が生まれた。このような三文文士的な仕事をしつつ力を蓄え,他からの経済的援助もいっさいなく独力で約9年間を要して《英語辞典》(1755)を編集・出版。これは英語辞典編纂の出発点となった記念碑的な出版物である。…

【正書法】より

…(3)権威のある規範が辞書の形になっていること。イギリスでは,S.ジョンソンの辞書(《英語辞典The Dictionary of the English Language》1755)が,ドイツでは,ドゥーデンの辞書(《大ドゥーデンDer grosse Duden:Rechtschreibung der deutschen Sprache und der Fremdwörter》1934)が,アメリカでは,N.ウェブスターの辞書(《ウェブスター新国際英語辞典Webster’s New International Dictionary of American Language》第2版,1934)がつづり字統一の権威ある規範となった。 正書法の理想は,音と字との間に1対1の対応関係があることであるが,現実の正書法ではこの対応関係がくずれているのが普通である。…

※「《英語辞典》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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