《赤とんぼ》(雑誌)(読み)あかとんぼ

世界大百科事典(旧版)内の《赤とんぼ》(雑誌)の言及

【銀河】より

…北畠八穂《ジロー・ブーチン日記》,壺井栄《あばらやの星》,椋鳩十《動物スケッチ》,平塚武二《ウイザード博士》,坪田譲治《ゆめ》,岡本良雄《ラクダイ横丁》,国分一太郎《雨ごいの村》,塚原健二郎《犬のものがたり》など多くの作品を生んだ。同じ時期の《赤とんぼ》(1946年4月~48年10月),《子供の広場》(1946年4月~50年5月),《少国民世界》(1946年7月~48年10月?),《少年少女》(1948年2月~51年12月)などとともに戦後の良心的児童雑誌として評価されたが,これらの雑誌は1950年代初めまでにすべて廃刊となり,大衆的な娯楽誌に席を譲った。【冨田 博之】。…

【児童雑誌】より

… 昭和初期には,プロレタリア児童誌《少年戦旗》(1929)が生まれたが,すぐ廃刊になり,1937年の日中戦争を境にして児童雑誌も徐々に統制され,44年には《日本ノコドモ》《良い子の友》《少国民の友》《少年俱楽部》《少女俱楽部》の5誌だけになった。 第2次世界大戦後は,《赤とんぼ》《子どもの広場》《銀河》(1946),《少年少女》(1948)などの文芸的に質の高い良心的雑誌がせきを切ったように創刊されたが,50年までにはみな廃刊となり,かわって《おもしろブック》《少年》《少女》《漫画少年》など一連の新しい大衆娯楽雑誌がつぎつぎに登場した。そしてテレビの発達とともに,〈読む〉雑誌から〈見る〉雑誌へ,月刊から週刊へと移りかわり,現在では,児童雑誌といえば学年別月刊誌以外はほとんどが週刊劇画雑誌で,年齢を問わず,幅広く読まれている。…

※「《赤とんぼ》(雑誌)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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