世界大百科事典(旧版)内の《青い鳥》(童話)の言及
【ブルーバード】より
…ルリツグミは,ニューヨーク,ネバダ,ミズーリの州鳥に選ばれている。メーテルリンクの戯曲《青い鳥》はこれらの鳥とは関係なく,ヨーロッパ産のハトの1種を幸福の象徴としたものである。【竹下 信雄】。…
【メーテルリンク】より
…彼の作品はいずれも,運命の糸に操られる人間の悲劇を神秘的な雰囲気の中に暗示的に描き出すのを特質とするが,これがリアリズム演劇にはない新風と世人に評価されて,世界各国の劇団が彼の作品を競って上演するようになった。《モンナ・バンナ》(1902)は作者円熟の傑作だが,《青い鳥》(1908初演,モスクワ芸術座)にいたって従来のペシミスティックな作風が完全に克服され,〈幸福は手の届くところにある。それは他人を幸福にすることだ〉と訓(おし)えるこの童話的夢幻劇は,最も有名な作品となった。…
※「《青い鳥》(童話)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」