《黄金の夢》(読み)おうごんのゆめ

世界大百科事典(旧版)内の《黄金の夢》の言及

【ピエロ】より

… 定期市の出し物を通じて民衆のもっとも代表的な喜劇的人物となったピエロは,19世紀に入って,パリの通称〈犯罪大通り〉と呼ばれたブールバール・デュ・タンプルの一角に1816年に開場したフュナンビュール座において,J.G.ドビュローの演じるパントマイムの主役として新しく生まれ変わる。ドビュローのパントマイムも,初期は他愛ないドタバタであったが,28年,C.ノディエが彼のために書いた《黄金の夢Le songe d’or》の成功によって,一躍T.ゴーティエ,J.G.ジャナンなど,知識人たちの注目を集めるようになり,ピエロは文学者など知識人の愛好の対象となった。映画《天井桟敷の人々》の中ではJ.L.バローが演じたドビュローの代表作《古着屋》(1842)は,舞台で涙を流す新しいピエロ像を生み,〈悲しきピエロ〉のイメージを定着させた。…

※「《黄金の夢》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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