《9月聖書》(読み)くがつせいしょ

世界大百科事典(旧版)内の《9月聖書》の言及

【ルター訳聖書】より

…宗教改革者ルターは,キリスト教信仰が聖書のみによるべきことを主張したが,1521年5月から,ワルトブルク城に保護されていた9ヵ月間のうちの10週ほどをかけて,新約聖書を,ギリシア文を参照しつつ,当時一般的だったラテン語訳《ウルガタ》からドイツ語に翻訳した。これはやがて22年9月ウィッテンベルクで,当時としては多い部数である3000部が出版されたので,《9月聖書》と呼ばれる。ルター以前にも,部分訳を含め少なくも14種のドイツ語訳聖書が存在していたといわれるが,ルターのそれは多くの読者を得,その年のうちに第2版3000部を増刷しなければならなかったほどだという。…

※「《9月聖書》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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