世界大百科事典(旧版)内のカントン(軍制)の言及
【軍制】より
…これに対し,後発絶対主義国として急速に勢力を伸ばしたプロイセンの場合には,常備軍の整備はより徹底している。とりわけ〈軍人王〉フリードリヒ・ウィルヘルム1世の下において,全王国を500戸単位の徴兵区Kantonに分かち,若者を登録させて強制徴兵を行う〈カントン制度〉が導入され(1733),〈兵営としての国家〉と呼ばれるほどになった。貴族出身の将校と農民から徴募される兵士との間には,領地においてユンカーと隷農の間に見られたと同様の人格的従属関係が持ち込まれる。…
※「カントン(軍制)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」