キャンドルナッツ(読み)きゃんどるなっつ

世界大百科事典(旧版)内のキャンドルナッツの言及

【油】より

…ヤシ油はココヤシの胚乳部からつくられるが,むしろその一歩手前のココナッツ・ミルクのほうが食用には一般的である。またこの地域ではトウダイグサ科のククイノキ(キャンドル・ナッツ)から油脂が採集され,灯火用に用いられていた。中国ではダイズ,エゴマ,油茶(アブラツバキ),アブラギリなどの品種改良が進んでいたが,多くは灯火用あるいは雨具用の油として用いられ,食用としては豚脂が重要であった。…

【灯火】より

…回遊性のこの魚は脂肪分が多く,乾燥させたものを棒の先端の割れ目に挟み,尾のほうから点火すると明るく燃えることから,照明として用いられた。またポリネシアには,アブラギリの実(キャンドルナッツcandlenut)をココヤシ小葉の葉軸にいくつもくし刺しにした松明がある。
[ろうそく]
 樹脂を樹皮などにしみこませた松明は,技術的にみればろうそく――固形脂肪を中心部の芯によって燃やすもの――の先駆とみることができるが,その出現は文明の所産であった。…

※「キャンドルナッツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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