世界大百科事典(旧版)内のギブズの背理の言及
【統計力学】より
…イギリスではこの議論は受容され,第2法則の議論は20年間くらいやんだ。マクスウェルはまた,異種の分子を混合するとエントロピーは増すのに同種のときは不変であるというギブズの背理を考え,エントロピーは系自体のもつ観測可能な性質ではなく,系についての人間の知識にも関係する量だとした。つまりエントロピーは微視的物理量ではなく,巨視的物理量だというのである。…
※「ギブズの背理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」