世界大百科事典(旧版)内のトゥプテン・ギャツォの言及
【ダライ・ラマ】より
…8世は政治に関心がなく,権力の独占を摂政などに許したので,実権継承の暗闘が続き,9世から12世までのダライ・ラマは夭折させられる難にあった。13世トゥプテン・ギャツォはロシア,イギリスと清朝の外交政策に翻弄(ほんろう)されながらむなしく独立を叫んで亡命を重ね,帰国後パンチェン・ラマ世と対立し,後者に中国亡命を余儀なくさせた。これが原因となって中国との仲がこじれ,14世は1954年以来中国と対立してインドに亡命している(14世は89年ノーベル平和賞を受賞)。…
※「トゥプテン・ギャツォ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」