世界大百科事典(旧版)内のナビヤ・ニヤーヤ学派の言及
【ニヤーヤ学派】より
…論理・論証(ニヤーヤnyāya)の探求を旨とするインド哲学の有力な一学派。サンスクリットでナイヤーイカNaiyāyikaと呼ばれる。論理の探求は,紀元前数世紀より行われてきたが,これを正統バラモン教の学問として位置づけ,体系化したのがニヤーヤ学派である。後1,2世紀のころに,ガウタマが現れ,《ニヤーヤ・スートラ》を編纂し,この学派を確立したといわれるが,実際には,この書は3世紀中ごろから4世紀中ごろにかけて完成されたものと思われる。…
【六派哲学】より
…250~350年ころに編纂された《ニヤーヤ・スートラ》が根本経典。ただし,5~6世紀以降の仏教論理学派などとの鋭い対決を経て,13世紀にガンゲーシャが《タットバ・チンターマニ》を著してからは,《ニヤーヤ・スートラ》はあまり研究されなくなり,ガンゲーシャ以降のニヤーヤ学派は,しばしばナビヤ(新)・ニヤーヤ学派と呼ばれるようになった。(6)バイシェーシカ学派の哲学 この学派は,パダールタ(〈語の意味するところ〉,漢訳語で〈句義〉)という一種のカテゴリーについての考察を旨とし,多元論を展開する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」