世界大百科事典(旧版)内のナーブルス[山地]の言及
【エルサレム】より
…人口59万1000(1996,イスラエルの統計,東エルサレムを含む)。
[位置と景観]
地中海とヨルダン地溝帯とにはさまれた形で南北につらなる山地(その北半をナーブルス山地またはベート・エルBeth‐El山地,南半をハリールKhalīl山地またはヘブロン山地と呼ぶ)の中央部分(ユデヤ丘陵ともいう)にあたる岩尾根の上に位置する。尾根づたいに北から南にかけて,ナーブルス(シケム),ラーマッラーRām Allāh,エルサレム,ベツレヘム,ヘブロンという都市が並んでいるが,この南北をつなぐ街道と交差する形で,地中海岸と死海の谷とを東西に結ぶ道がエルサレムで山越えするようになっているので,古来エルサレムは交通の十字路,パレスティナの枢軸の地位を占めてきた。…
【パレスティナ】より
… あたかも背骨のように中央を南北に貫く形で,標高500~1000m級の石灰岩質の丘陵が連なっている。背骨の南半はユデアJudea山地(ハリール山地al‐Khalīl Jibāl),北半はサマリア山地(ナーブルス山地Jibāl Nābulus)と呼ばれる。これら一連の山地の西側の裾は地中海にかけて幅の狭い帯状の平野をなし,東側は山地と平行するヨルダン地溝帯(死海湖岸は標高約-400m)に向かって深く落ち込んでいる。…
※「ナーブルス[山地]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」