世界大百科事典(旧版)内のニッケル・クロム・モリブデン鋼の言及
【機械構造用鋼】より
…機械の機能的でかつ強度を必要とする部品に使用する鋼。いちばん安価なのは,いわゆるSC材と呼ばれる普通炭素鋼で,これにクロムとモリブデンを添加したクロム・モリブデン鋼(SCM材),さらに強靱(きようじん)さを上げるためにニッケルを加えたニッケル・クロム・モリブデン鋼(SNCM材)がこれに当たる。これらは肌焼鋼といわれ,おもな合金元素はクロム,モリブデン,ニッケルである。…
【構造用合金鋼】より
…機械構造部品に使用される強度と靱性(じんせい)をそなえた合金鋼。炭素量は0.1~0.5%で,これに少量のクロム(0.9~1.2%)を添加したクロム鋼,クロム(0.5~1.0%)とニッケル(1.0~3.5%)を添加したニッケル・クロム鋼,クロム(0.9~1.2%)とモリブデン(0.15~0.45%)を含むクロム・モリブデン鋼,さらにニッケル(0.4~4.5%),クロム(0.4~1.8%),モリブデン(0.15~0.7%)を含んだニッケル・クロム・モリブデン鋼がある。これらの合金元素はとくに焼入れ性と焼戻し性を調節するために添加される。…
※「ニッケル・クロム・モリブデン鋼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」