バイヤー,J.(読み)ばいやー

世界大百科事典(旧版)内のバイヤー,J.の言及

【星座】より

…イタリアの航海者A.ベスプッチの著書《新世界》(1503)には新しい星空の記述があり,ポルトガルの航海者マゼランに同行したイタリア人A.ピガフェッタの《世界一周の記録》(1523)には南十字星や大,小マゼラン雲の記録がある。南天星座を初めて命名したのはドイツのバイエルンの法律家バイヤーJohann Bayer(1572‐1625)で,1596年ジャワ島沖で客死したオランダの航海者テオドリPetrus Theodoriの手記にしたがい12星座を設定し,全天を51枚に描いた星図《ウラノメトリアUranometria》(1603)にこれらの星座を描写している。バイヤーの星座はふうちょう(風鳥),つる,くじゃく,きょしちょう(巨嘴鳥),みつばち,ほうおう(鳳凰),かじき(旗魚),とびうお,カメレオン,みずへび,インディアン,みなみのさんかくの12星座で南方原産の珍奇な動物名を用いたのが特色である。…

【星図】より

…古代の星図は天球儀と同様に天球を宇宙の外から眺めたように,すなわち星空を裏返しにかいたものが多かった。1603年に出されたバイヤーの星図は最初の裏返しでない星図である。フラムスティードの星図書《Atlas Coelestis》(1729)は彼の星表の星を図示した最初の科学的な星図であるが,昔の星図にならって神話,伝説に基づく星座の絵がかいてある。…

【つる座(鶴座)】より

…晩秋の南天低くに見える小星座。17世紀ドイツの天文学者J.バイヤーによって新設された南天12星座の一つである。みなみのうお座のさらに南にあり,2個の2等星α,βが並んで見える。…

※「バイヤー,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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