バビンスキー,J.F.F.(読み)ばびんすきー

世界大百科事典(旧版)内のバビンスキー,J.F.F.の言及

【運動失調症】より

…彼はこの病態に対し運動失調症locomotor ataxiaの語を与えた。次いで20世紀初頭にバビンスキーJosef F.F.Babinski(1857‐1932)は,小脳の病変によって生ずる運動障害を綿密に観察し,それが深部知覚障害に基づく脊髄癆の運動失調症とは異なるものであることを強調し,小脳症状としての運動障害に対しては協調障害incoordinationと呼ぶべきであるとした。このため運動失調症という用語を狭義に解釈し,これを後述のような脊髄癆性失調症に対してのみ用いるという立場をとる学者もあるが,今日では随意運動の障害のうち運動麻痺や筋力の低下に基づくものではないものをすべて運動失調症ataxiaと呼ぶことが多い。…

【シャルコー】より

…またヒステリーについての研究も有名で,催眠術を精神病学に導入してヒステリーの症状についての分析を行った。多くの弟子が輩出し,精神医学にはS.フロイト,P.ジャネら,神経病学にはバビンスキーJoseph Babinski(1857‐1932),マリーPierre Marie(1853‐1940)らがいる。また三浦謹之助も彼のもとで神経病学を学んでいる。…

※「バビンスキー,J.F.F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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