世界大百科事典(旧版)内のバンケッティング・ハウスの言及
【ジャコビアン様式】より
…また中央部には正方形の吹抜けホールを設け,陸橋廊で道路の対面の建物と連絡し,全体として,それまでの中世的形式とはまったく異なった軽快なプランを示し,イギリス・ルネサンス様式の口火を切った。ジョーンズはまた,現在軍事博物館となっているロンドンのバンケッティング・ハウス(1622)を設計したが,これはパリのチュイルリー宮殿の約2.5倍の規模をもつホワイトホール宮殿計画案の一部にすぎない。イオニア式(1階)とコリント式(2階)の列柱を窓と交互に配列した立面を示し,内部は吹抜けの大ホールとし,パラディオに基づきながらその煩瑣なマニエリスムを排して,独自の厳格な構成を確立している。…
※「バンケッティング・ハウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」