ピー・トン・ルアン族(読み)ぴーとんるあんぞく

世界大百科事典(旧版)内のピー・トン・ルアン族の言及

【アウストロアジア語系諸族】より

アウストロアジア語族に属する言語を話す諸族の総称。中部インドからインドシナ半島にかけて分布し,その経済形態も,マレー半島のセマン族やタイ,ラオスの山地のピー・トン・ルアン族のような採集狩猟民,ニコバル諸島民のようなイモ類・果樹栽培民,ベトナム中部・南部からラオス,カンボジアにかけての山地諸族(モイ,カー,プノンなどで,モンタニャールと総称する),北タイのラワ族や中国雲南のワ族のような焼畑稲作民,インドのムンダ族のような棚田耕作民,ベトナム人,クメール族モン族のような平地水稲耕作民にわたっている。 アウストロアジア語系諸族の分布地域は広いが,連続しておらず,タイ語系やチベット・ビルマ語系の諸族によって分断されている。…

【東南アジア】より


[生活様式の分布]
 東南アジアには採集狩猟民文化から高文化にいたるさまざまな生活様式が存在している。採集狩猟民としてはアンダマン諸島民,マレー半島のセマン族,ルソン島のアエタ族などネグリトと総称される諸民族のほか,北タイからラオスにかけてのピー・トン・ルアン族,ボルネオのプナン族,アルー諸島の奥地住民がある。またメルギー(ベイ)諸島,マレー半島南端からインドネシア,フィリピン南部に広く分布する漂海民(モーケン,オラン・ラウト,バジャウなど)がいる。…

※「ピー・トン・ルアン族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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