リーベルキューン腺(読み)りーべるきゅーんせん

栄養・生化学辞典 「リーベルキューン腺」の解説

リーベルキューン腺

 →腸腺

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のリーベルキューン腺の言及

【十二指腸】より

…絨毛の基部は粘膜固有層内に陥入し,粘膜筋板近くに達している。この部分を腸陰窩(か)または腸腺,リーベルキューン腺Lieberkühn’s glandという。ここにはパネート細胞Paneth’s cellがみられ,そのほか粘液を分泌する杯(さかずき)細胞(杯細胞は腸陰窩以外の粘膜上皮層にも点在する)や,セクレチン,コレシストキニン(CCK),モチリン,ガストリンなどの消化管ホルモンを分泌する種々の内分泌細胞がある。…

【小腸】より

…小腸の表面積はまずケルクリングひだの存在により,単純な円筒としての面積の3倍となり,さらに絨毛の存在で30倍(約10万cm2),微絨毛の存在で600倍(約200万cm2)という膨大なものとなり,小腸内での消化,吸収を容易にしている。また絨毛の間には腸腺(リーベルキューン腺Lieberkühn’s glandまたは腸陰窩(か)crypt)と呼ぶ腺が開口する。粘膜面には孤立リンパ小節あるいは集合リンパ小節(パイエル板Peyer’s patch)と呼ぶ扁桃に似た組織がところどころにあり,後者は回腸のみに存在している。…

※「リーベルキューン腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」