伝記集(読み)でんきしゅう

世界大百科事典(旧版)内の伝記集の言及

【タバカート】より

…すなわち,預言者ムハンマドの同世代人が預言者の言行に関する伝承ハディースを次の世代に語り継ぎ,彼らがさらに次の世代に語り継ぎ,それが記録されるときには,その本文マトンのほかに,代々ハディースを語り伝えた伝承者の名をイスナードとして記録する。そしてハディースの真偽の検討のために,世代ごとにまとめられた伝承者の伝記集が編纂されたが,このような形式の伝記集をもタバカートといい,後にはウラマースーフィーなどの師弟関係を基準にした世代別の伝記集もタバカートと呼ばれた。 また,タバカートは社会階層を意味し,たとえば,支配者,学者・知識人,戦士,農・工・商人のおのおのを一つのタバカとした。…

※「伝記集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android