光走性(読み)コウソウセイ

デジタル大辞泉 「光走性」の意味・読み・例文・類語

こうそう‐せい〔クワウソウ‐〕【光走性】

走光性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の光走性の言及

【視覚】より

…例えば,魚類や両生類,爬虫類の脳の松果体は,光の明暗に応答する光覚器である(顱頂眼(ろちようがん))。光がくる方向に,またはその逆方向に定位して動物が動くことを光走性というが,光走性は原始的な光覚器をもつ動物から,発達した目をもつ動物までみられる一般的な視覚行動である。例えば,ミミズでは光走性は,皮膚光覚器により明暗を手がかりに行われるが,昆虫では,複眼により光源を網膜にとらえたり,左右の目に入る光の明るさが等しくなるように動いて光源に定位する。…

【走性】より

…例えば,ガその他の虫が光に向かって飛んできたり(光(ひかり)走性または走光性),魚が流れに逆らって泳いだり,トンボやガが風に逆らって飛んだりする(流れ走性,走流性,走風性)現象がそれにあたる。刺激の種類によってこのように光走性,流れ走性と呼ばれるが,このほか,においのある化学物質に対しておこる化学走性(走化性――ハエなど多くの昆虫にみられる),一定の音に対する音響走性(走音性――カなど),重力走性(走地性――カタツムリなど),一定の温度あるいは湿度の場所に集まってくる温度走性,湿度走性(走温性――ゾウリムシなど,走湿性――ミミズなど)など,生物にはさまざまな走性が認められる。多くの植物は,体全体が移動することがないので走性は認められず,体の一部を刺激に対して一定の方向に向ける屈性がみられる。…

※「光走性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」