和泉屋太申(読み)いずみやたしん

世界大百科事典(旧版)内の和泉屋太申の言及

【艶二郎】より

山東京伝作の黄表紙《江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)》の主人公。1785年(天明5)刊。百万両分限(大金持)といわれた〈仇気屋〉の一人息子で19歳か20歳。色男気どりで,金にあかせて艶名を広めようとする。友人に北里喜之介(きたりきのすけ)とたいこ医者わる井思庵の2人があり,彼らのいうままに〈めりやす〉を習い,刺青をし,娘のかけ込みを頼み,それを〈読売〉にしてばらまいたりする。しかしそれらのすべてに失敗し,最後に浮名屋の浮名という女郎とにせ心中を企てたが,強盗にあい,身ぐるみはがれて命も危うくなり,後悔する。…

※「和泉屋太申」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android