小田高知(読み)おだたかとも

世界大百科事典(旧版)内の小田高知の言及

【小田氏】より

…中世の常陸国の豪族。下野の豪族宇都宮宗綱の次子八田知家を祖とする。知家は父宗綱の所領の一つである,現在の茨城県下館市八田を本拠とし八田武者所(はつたむしやどころ)と称した。治承・寿永の内乱に際し,知家はいち早く源頼朝に従い,常陸国内の諸勢力を圧して,同国内の軍事指揮権(のちの守護)を与えられた。のち筑波山の南麓,現在のつくば市小田へ本拠を移し,小田氏を名のる。在来の大勢力であった常陸平氏を圧迫して,常陸国の南半分を勢力下においた。…

【小田治久】より

…鎌倉末・南北朝期の武将。貞宗の子。初名は高知。鎌倉末期,相伝の常陸守護職を北条氏に奪われた高知は,幕府滅亡とともに上洛,治久と改名,建武新政府に従った。その後,足利尊氏の任命した常陸守護佐竹氏に対抗,南朝方に立って1338年(延元3∥暦応1)北畠親房を小田城に迎え,高師冬と戦ったが,41年(興国2∥暦応4)師冬に降伏し,武家方になった。のち源氏に改姓する。【網野 善彦】…

※「小田高知」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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