応制詩(読み)おうせいし

世界大百科事典(旧版)内の応制詩の言及

【律詩】より

…この時は宮廷詩の全盛期で,宮廷で唱和するにふさわしい,均整の取れた,典雅華麗な詩型として律詩が発達したもので,王勃(おうぼつ)や陽炯(ようけい)は五言律詩の完成に,宋之問(そうしもん)や沈佺期(しんせんき)は七言律詩の完成に力があった。応制詩と称して,宮廷の公式の席で,皇帝の命によって制作する詩は律詩または排律が原則であり,詩帖(しちよう)詩と称する,科挙の試験の課題として制作される詩は排律にかぎられた。 盛唐期に入って,律詩は抒情,叙景の多方面に用いられるようになったが,ことに七言律詩は,杜甫によってその豊富な可能性をくみ出され,真の完成者は杜甫であるとまで言われている。…

※「応制詩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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