世界大百科事典(旧版)内の破壊奇胎の言及
【胞状奇胎】より
…胎盤を構成し,胎児の栄養をつかさどる絨毛(じゆうもう)が腫大,囊胞化したものをいう。肉眼的にブドウの房のような外観を呈することからブドウ状奇胎と俗称される。従来,胎盤の腫瘍と考えられていたが,細胞遺伝学的研究から染色体異常による流産の特殊型と考える説が現在は多い。胞状奇胎が臨床的に注目されるのは,本症から高率に絨毛癌が発生するためである。 絨毛のすべてが囊胞化したものを全胞状奇胎(または単に奇胎ともいう)といい,通常胎芽は欠如している。…
※「破壊奇胎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」