粘土床(読み)ねんどしょう

世界大百科事典(旧版)内の粘土床の言及

【粘土槨】より

…木棺の表面に赤色顔料の塗布があった場合には,粘土槨の内面にそれが残るほか,粘土槨の上面にも赤色顔料を塗ることがある。 棺身は粘土で包むが,棺蓋をおおう粘土を省略したものは,これを粘土床(ねんどしよう)と呼んで区別する。木棺の被覆として竪穴式石室を構築する場合には,石室の基礎工事として粘土を敷き,木棺を置いてその4側を粘土で固めて粘土床とする。…

【瓢簞山古墳】より

…この神獣鏡は梅原末治の報告以来,中国鏡とされてきたが,仿製(ぼうせい)品である。また,梅原は竪穴式石室の粘土床について遺体をおく船形の設備と考えたが,これは割竹形木棺をすえた基台である(粘土槨)。なお,後円部から壺,器台などの土師器(はじき)が出土している。…

※「粘土床」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android