世界大百科事典(旧版)内の薬づけ診療の言及
【医薬品工業】より
…このため,購入価格が保険請求価格(薬価基準)より安ければ,それだけ医療機関の収入が増える。こうした構造のもとで,製薬企業は販売拡大のため値引競争に走りがちとなり,他方,医療機関は収入を増やそうと大量に薬を投入する傾向が生じた(いわゆる薬づけ診療)。医薬品業界において値引販売が常態化しているもう一つの原因に,他企業が類似製品を簡単に製造できることがある。…
【医療保険】より
…医療または医療費を加入者(被保険者)またはその家族(被扶養者)に給付することを目的とする保険制度。私営保険として保険会社や協同組合等によって運営されることもあるが,これは社会保障としての医療保障が欠けている場合,あるいは不十分な場合等に,医療保障を補完するものとして存在する場合が多く,私保険であるから任意加入制であり,主として医療に要した費用の塡補(てんぽ)を行う制度で,一般に民間健康保険などとよばれている。…
※「薬づけ診療」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」