調子紙(読み)ちょうしがみ

精選版 日本国語大辞典 「調子紙」の意味・読み・例文・類語

ちょうし‐がみ テウシ‥【調子紙】

〘名〙 鼓の音の調子を調節するためにはりつける小さな紙。
※雑俳・柳多留‐一〇四(1828)「鞁の裏へひら蜘のちゃうし紙」

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世界大百科事典(旧版)内の調子紙の言及

【小鼓】より

…弱く高い)。調子紙とよぶ和紙をちぎって裏革の表面(まれに表革にも)につばでつけて振動を整え,演奏中に調子紙をぬらしたり,革に息をかけたりして湿度を保ち音色を整える。 小鼓は田楽,風流(ふりゆう)や万歳などの民俗芸能でも使われる。…

【太鼓】より

…特殊な例としては,日本の小鼓と大鼓(おおつづみ)があげられよう。小鼓の革は適度な湿りけが必要なため,奏者はつねに息をかけたり調紙(しらべがみ)(調子紙ともいい,つばでぬらした和紙を革にはる)をはったりして,小鼓独特の丸みある音色を保つことに努める。大鼓には硬く張りのある音が要求されるので,奏者は革を火にかざすなどして,つねに乾燥状態を保つよう注意している。…

※「調子紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」