非観血的治療(読み)ひかんけつてきちりょう

世界大百科事典(旧版)内の非観血的治療の言及

【骨折】より


[治療]
 (1)骨折一般の治療 治療の原則は骨の連続性を回復し,機能を正常化することで,そのために整復・固定・後療法が行われる。非観血的治療(皮膚を切開するなどして出血をみるような治療を観血的治療というが,非観血的治療とは出血を伴わない治療をいう)が骨折治療の本来のものではあるが,全身的ならびに局所的諸条件によって徒手や牽引による整復がなされたり,場合によっては手術的に整復が行われる。固定にはギプスや副子固定が行われ,観血的整復の場合には金属製の各種の固定材料,すなわちプレート,ねじ,キルシュナー鋼線,髄内釘などが用いられる。…

【徒手整復】より

…整復とは,脱臼した関節を形成する相互の関節面の位置関係を正常位に復して,脱臼をもどすような操作をいう。徒手整復は,手術などのように傷をつけない(このような治療法を非観血的治療法という)という利点のほかに,作用する力の方向や強さが微妙にコントロールできる利点がある。【近藤 徹】。…

※「非観血的治療」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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