鰐魚神判(読み)がくぎょしんぱん

世界大百科事典(旧版)内の鰐魚神判の言及

【神判】より

…(1)火神判(灼熱した鉄を握らせる),(2)水神判(水底に没して一定時間耐えさせる),(3)秤神判(体重を2度計量して前後を比較する),(4)毒神判(毒を食させ,または毒蛇にかませる),(5)神水神判(神水をのませる),(6)嚼米神判(神饌米をかませる),(7)沸油神判(沸かした油の中から貨幣をとらせる),(8)抽籤神判(黒白二つのくじをひかせる)の8種である。このほかにもワニが害すかどうかによる鰐魚神判(ベトナム)などもあるが,いずれにしても危険,苦痛をともなう裁判方法といえる。しかし古代的社会においては,こうした超自然的存在によって相争う主張に決着がつき当該社会に安定がもたらされ,あるいは当事者間に平和がもたらされたのである。…

※「鰐魚神判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android