世界大百科事典(旧版)内の黒津敏行の言及
【自律神経系】より
…視床下部の前部が副交感神経系で,後部が交感神経系であるという意見や,視床下部には交感神経系の中枢だけが存在し,副交感神経系は視床下部より前方にあるという説などがあった。しかし近年,黒津敏行が広範囲の実験的,組織学的な研究結果に基づいて,第三脳室から外方へ順次にa,b,cの3細胞層があり,bの部分が交感神経系の中枢,aとcとが副交感神経系の中枢であることを明らかにした。視床下部から下行して,下位の自律神経系の中枢に連絡する繊維の走行については,まだ詳細が不明な点もあるが,現在新しい方法で追究されつつある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」