世界大百科事典(旧版)内のαサラセミアの言及
【サラセミア】より
…ヘモグロビンのグロビン鎖の合成の欠陥は,遺伝子の欠損や遺伝子の暗号を写しとる過程(転写)のメッセンジャーRNA(mRNA)の異常(欠損や機能異常など)によって生ずる。ヘモグロビンはヘムと2種類各2本のポリペプチド鎖からなるグロビンによって構成されているが,このうちα鎖の産生の減少は,αサラセミアといわれα鎖遺伝子の欠損による。4個のα鎖遺伝子のうち,4個すべての欠損は,α鎖産生を完全に抑制し胎生期に胎児水腫症をおこし死早産をおこす。…
※「αサラセミア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」