世界大百科事典(旧版)内の(■1)の言及
【しゃくし(杓子)】より
…汁しゃくしの方は〈おたまじゃくし〉〈かいじゃくし〉などと呼ばれ,木製,金属製などのほか,ホタテガイなどの貝殻に柄をつけたものも用いられる。ちなみに,しゃくしの語の初見は室町末期ころと思われるが,日本ではそれまで〈匙〉〈〉(いずれも音はヒ)と書き,〈かい〉と読んでいた。このことはしゃくしの原形が貝しゃくし様のものであったことをうかがわせる。…
【鄭州】より
…城址内の北側の東里路付近では多数の宮殿址が発見され,鄭州殷代故城が殷中期の,前1600年ころの国都であった可能性が強まっている。《史記》や《竹書紀年》によれば,殷10代の王〈仲丁〉は(ごう)(囂)に都したとあるが,鄭州殷代故城をこのに比定する説が有力である。古城址の調査とともに住居跡や墳墓,さらに城壁の外には銅器鋳造所,陶器・骨器製造所跡なども発見された。…
【冑∥兜】より
…さらに鉢の左右に響孔(ひびきあな)をあけて忍緒(しめお)を通し,眉庇を正面腰巻にほとんど垂直に打ちつけ,鉢の前後ないし左右に鍍金銀をほどこした地板を伏せ,鎬垂(しのだれ)を鋲留めする。(しころ)はふつう小札板(こざねいた)5段を杉成(すぎなり)に威(おど)し下げ,4段をゆるやかに吹き返して絵韋(えかわ)で包み,なかには鍬形を飾る鍬形台を眉庇に打ったものもある。中世の大鎧(おおよろい)には星冑をつけるのがふつうで,胴丸や腹巻には着用しない。…
【鎧】より
…鉢の左右後には四方に響孔(ひびきあな)をあけ,古くは忍緒(しめお)を通し,真向腰巻の下端に花先形染韋包(はなさきがたそめかわづつみ)の眉庇(まびさし)を打ちつけ,鉢の前後ないし左右にも金・銀鍍金の板金を伏せ,鎬垂(しのだれ)を打って荘厳とし,これを二方白(にほうじろ),四方白と称している。(しころ)は小札板5段を威(おど)し下げ,4段を吹返しとして,絵韋(えかわ)をもって包み,さらに眉庇に鍬形(くわがた)台を鋲留めし,鍍金の鍬形をさし,真っ向に獅子,竜を飾ったものもある。 なお,草摺や袖,あるいはの菱縫板を飾る裾金物,眉庇,栴檀の冠板,吹返しに打った据文金物,境粧(けしよう)板の八双金物なども大鎧のいちじるしい装飾である。…
【漆工芸】より
…漆絵と密陀絵の技法はすでに漢時代からあり,この絵の意味するところは大きい。飛鳥から奈良時代にかけての新技法の一つに漆棺があり,(1)塗漆棺,(2)棺(そくかん),(3)籃胎棺,(4)塗漆石棺,(5)塗漆陶棺の5技法が知られる。(1)は木に漆を直接塗ったものと麻布を貼って塗漆したものとがあり,高松塚(奈良)出土木棺は後者にあたる。…
【乾漆】より
…木,土などの型の上に麻布を漆で何重にもはり重ねて固める技法,およびその作品をいう。中国では古くから夾紵(きようちよ)といい,日本でこの技法が盛行した奈良時代には即,塞,(そく)などといった。紵は麻布の一種をいい,塞は布によってふさぐとの意であろう。…
【盥】より
…これは角盥よりやや小型で,左右に半月形の把手がついている。角盥も耳盥も(匜)(はそう∥はんぞう)とよぶ水注ぎとセットになっている。一方,このころには桶盥が出現し,簡便でしかも大小さまざまな桶盥は以後の盥の主役となり,洗顔や洗濯ばかりでなく行水用としてもさかんに使われるようになった。…
※「(■1)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」