《もじゃもじゃペーター》(読み)もじゃもじゃぺーたー

世界大百科事典(旧版)内の《もじゃもじゃペーター》の言及

【絵本】より

…1960年代に入るとキーピングCharles Keeping,ワイルドスミスBrian L.Wildsmithが目もさめるような華麗で独創的な手法をみせ,多血質で騒々しいブリッグズRaymond Briggs,それぞれに違ったコミックな画風のバーニンガムJohn BurninghamとオクセンバリーHellen Oxenburyなどが現れ新風をおくる。
[ドイツ]
 ドイツでは早くから民衆的な親しみをただよわせるリヒターLudwig Richter(1803‐84)によるベヒシュタインやグリムの挿絵本があり,ほかに詩人W.ブッシュの漫画絵本《マックスとモーリッツ》(1865)や,きわめて生活的な教訓にみちたホフマンHeinrich Hoffmann(1809‐94)の《もじゃもじゃペーター》(1848)が,世界的な影響をあたえた。このころはドイツの安い石版印刷が世界市場にはんらんした時代である。…

【シュトゥルーウェルペーター】より

…ホフマンHeinrich Hoffmann(1809‐94)が,3歳から6歳までの子どものために作った教育的絵本の,いわば看板少年。両親の言いつけをきかず髪の毛がぼうぼう,爪が伸び放題になった〈もじゃもじゃペーター〉を題名とするこの絵本には,いろいろの名のだだっ子が恐ろしい目に遭う場面が,絵と韻文で単純露骨に表現されている。このような躾(しつけ)に恐怖心を用いる方式には,児童心理の点から近来強く反対する意見もみられる。…

※「《もじゃもじゃペーター》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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