《アルピエの聖母》(読み)あるぴえのせいぼ

世界大百科事典(旧版)内の《アルピエの聖母》の言及

【アンドレア・デル・サルト】より

…レオナルド・ダ・ビンチ,ミケランジェロ,ラファエロの美点を総合し,バザーリによって〈欠点なき画家〉と呼ばれた技巧派。代表作《アルピエの聖母》(1525)は,左右相称の構成,光と影にみちた彩色,表情のある人物など,ルネサンスの諸技法を総合した古典的作品であるが,《聖母の被昇天》(1530)では,以上の諸要素を誇張して,マニエリスティックな激しさと破綻を示している(マニエリスム)。弟子に,ロッソ・フィオレンティーノ,ポントルモなど最初のマニエリストたちがいる。…

※「《アルピエの聖母》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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