《アージュ》(読み)あーじゅ

世界大百科事典(旧版)内の《アージュ》の言及

【インド】より

…このように新聞が普及しない原因は,外的には識字率の低さ,広大な国土での輸送の困難,所得水準に比べて高くつく購読料などがあげられ,新聞の内容からは,多くの全国紙が大都市中心の記事構成をとっていること(例えばデリーで発行された全国紙は,700km以上離れたワーラーナシーに配られる分も,停電・断水の予告,映画の案内をデリーについてのみ掲げ,ワーラーナシーとその近辺についての都市情報は皆無である),地方紙のうち英字紙はその地方の名門の人々の消息記事風のものを多く載せ,民族語による地方紙の記事の多くが全国的な英字紙の翻訳調のものであることなどに求められよう。ただし,民族語による地方紙の中には,ワーラーナシーで発行されているヒンディー語日刊紙《アージュ》のように,発行地だけでなく,地方都市,田舎町にまで通信員を派遣し,電報・郵便などによりきめ細かい記事を集めて読者の要請にこたえているものも,少数ながらある。雑誌は新聞社系のもの,出版社系のものに大別され,新聞社系のものは宅配,出版社系のものは街頭のスタンド売りにより読者の手に渡る。…

※「《アージュ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」