《イカリア旅行記》(読み)いかりありょこうき

世界大百科事典(旧版)内の《イカリア旅行記》の言及

【カベ】より

…翌年この新聞が訴追されると,ベルギー,次いでロンドンに亡命。彼はそこで工業生産力の重要性とそのもたらす社会問題を認識し,オーエンの影響を受けつつ主著の《イカリア旅行記》(1840)を執筆した。彼の理想社会は強大な工業生産力に支えられた共同体に基づくものであって,この点でバブーフの共産主義とはすでに異なった歴史段階に属している。…

【ユートピア】より

…他方フランスの初期社会主義者にあっては,サン・シモンが経済主義の優位と新たな人類愛を説く〈新キリスト教〉をとなえた。É.カベはユートピア論《イカリア旅行記》(1840)を著すとともに,アメリカに〈ノーボーNauvoo〉と呼ばれる理想郷を建設すべく運動を興した。こののち《四運動の理論》(1808)などでさらに幻想的な世界調和の哲学を創案したフーリエは〈ファランステールphalanstère〉なる共同体住居の設置によるユートピア社会実現のなかに人類の理想達成の夢を託した。…

※「《イカリア旅行記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android