《オード集》(コリンズ)(読み)おーどしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《オード集》(コリンズ)の言及

【コリンズ】より

…しかし当時のロンドン文壇の大御所S.ジョンソンは,性格的に優柔不断な彼の欠点を指摘しつつもその才能を惜しみ,同情に満ちた伝記をその有名な《詩人伝》(1779‐81)に収めた。コリンズのもっとも重要な作品は《オード集》(1746)であるが,のちのロマン派時代に重要な詩的表現様式となる〈オード〉型式を自由に使いこなして,新しい時代への幕を開ける役割を果たしている。とくにそのなかの《夕べに捧ぐるオード》は,夕べという時間帯をもの静かな乙女として擬人化するなどの点に,新古典主義時代の詩風のなごりが認められるものの,自然に対するみずみずしい感性は,すでに次の時代を指し示していたといえよう。…

※「《オード集》(コリンズ)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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