《カーブースの書》(読み)かーぶーすのしょ

世界大百科事典内の《カーブースの書》の言及

【ジヤール朝】より

…しかし935年に,彼が配下のトルコ人奴隷によって暗殺されて以降は急速に衰退し,サーマーン朝,ガズナ朝の宗主権下に,カスピ海南岸部で辛うじて命脈を保つだけになった。7代目の君主カイ・カーウースKay Qā’ūsが63歳のとき(1082∥83)に愛息に書き残した遺訓の書《カーブースの書Qābūsnāma》は,ペルシア文学の傑作としても有名である。【清水 宏祐】。…

【ペルシア文学】より

…15世紀のティムール朝時代に文化の中心になったヘラートにおいては,古典時代の最後を飾る偉大な神秘主義詩人ジャーミーが現れ,神秘主義長編叙事詩《七つの王座》を作詩した。 散文学は10世紀にアラビア語史書・宗教書のペルシア語訳で始まり,その後ますます興隆して教訓,歴史,詩人伝,地理,神学,物語,旅行記などきわめて多岐にわたる作品が現れ,〈鑑文学〉で知られる《カーブースの書》(カイ・カーウースKay Kā’ūs作)や《政治の書》などは高く評価されるが,全般的に詩に比べると二次的存在であった。しかし13世紀から15世紀にかけてジュワイニーラシード・アッディーンワッサーフハーフィズ・イ・アブルーらの偉大な歴史家たちによる作品はきわめて高い位置を占めている。…

※「《カーブースの書》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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