《シャッダルシャナ・サムッチャヤ》(読み)しゃっだるしゃなさむっちゃや

世界大百科事典(旧版)内の《シャッダルシャナ・サムッチャヤ》の言及

【ハリバドラ】より

…彼は聖典に対してサンスクリットで注釈を書いた最初の人であると同時に,また俗語マーハーラーシュトリーで書かれた有名な宗教説話文学《サマラーイッチャカハー》の作者としてインドの物語文学の発達にも寄与した。さらに他学派の教義にもきわめて造詣が深く,いずれの学派にも偏することなく真理のみを尊重するとの立場を標榜して,仏教,ニヤーヤ,サーンキヤその他の諸学派の教義を《シャッダルシャナ・サムッチャヤ》(6学派の哲学の集成)の一書にまとめ,また仏教のディグナーガ(陳那(ぢんな))の《ニヤーヤ・プラベーシャ(因明入正理論(いんみようにつしようりろん))》に対する注釈書も著した。しかし彼が仏教のダルマキールティ(法称)とその系統の思想に対してだけは批判的で,《アネーカーンタジャヤ・パターカー》を著してその思想を手厳しく批判したことは注目される。…

※「《シャッダルシャナ・サムッチャヤ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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