世界大百科事典(旧版)内の《シリー・シンフォニー》の言及
【アニメーション映画】より
…ディズニーはまた,世界最初のテクニカラー(三色法)によるアニメーション《花と木》(1932。クラシック音楽に合わせて自由奔放なアニメーションを展開した,有名な《シリー・シンフォニー》シリーズの1編)を,さらに37年には《シリー・シンフォニー》の1編《風車小屋のシンフォニー》で,最初のマルチプレーン・カメラを試用。背後を多層化した撮影台によって画面に奥行きを出すことに成功した。…
【ディズニー】より
…(9)アニメーション映画のつくり方を大きく合理化させた,ゼロックスによる線画のセル定着法を開発。 ディズニーのアニメーション映画の強みは,ミッキーとその仲間,アヒルのドナルド・ダックや犬のプルートなどによるナンセンス・ギャグ路線と,《シリー・シンフォニー》シリーズと名づけられた音楽を主とする抒情性豊かなファンタジー路線の両面があったことである。《花と木》は後者の路線の一本で,普通の劇映画より2年早く3色式テクニカラーを使用して1931‐32年度のアカデミー短編漫画賞を受賞(この年はミッキー・マウスの創造に対するアカデミー特別賞も受ける),その後10年間のアニメーション部門の各賞はディズニーが独占するところとなった。…
※「《シリー・シンフォニー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」