世界大百科事典(旧版)内の《ジカニカ近郷夜話》の言及
【ゴーゴリ】より
…その後,生活のためにやむなく下級官吏となり,二,三の新聞・雑誌にエッセーなどを投稿。ウクライナの農村を舞台にした短編《イワン・クパーラの前夜》(1830)が好評を博し,これを含む同種の短編八つから成る小説集《ジカニカ近郷夜話》2巻(1831,32)を世に問い,一躍文名があがった。これらの作品は民間伝承に取材したおとぎ話的世界であるが,幻想と細部のリアルな描写とが一体となり,陽気と諧謔と無気味さの入り混じった詩的物語である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」