世界大百科事典(旧版)内の《ジル》の言及
【ドリュ・ラ・ロシェル】より
…ヨーロッパの,特にフランスのデカダンスをいかに克服するかという課題に直面し,アラゴンらがコミュニズムに活路を見いだしたのに対してドリュはファシズムの道を志向した。その間の思想的動揺は小説《夢見るブルジョアジー》(1937),特に直截的には自伝風長編小説《ジルGilles》(1939)において明らかである。第2次大戦中はドイツに協力して,戦時下の《NRF(エヌエルエフ)》誌の編集なども引き受けたが,1945年,対独協力のかどで逮捕令状が発せられたのを機に,自殺を遂げた。…
※「《ジル》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」