《ダルマ行者たち》(読み)だるまぎょうじゃたち

世界大百科事典(旧版)内の《ダルマ行者たち》の言及

【ケラワック】より

…第2次大戦後の非人間的な管理社会に生理的に反発し,自然発生的・感覚的な秩序のない文体を意識的に用いて,瞬間的な自我の充足と宗教的な意味での悟りをつかみ,至福への道を探ろうとした。代表作《放浪》(1957)は,アメリカ中を気のおもむくままにドライブしてまわる2人の男を主人公にしたピカレスク風の小説で,物質文明に背を向けて東洋哲学に傾倒していく若者を描いた《ダルマ行者たち》(1958)と対をなすものである。ほかに,サンフランシスコのビート世代の風俗と生態を描いた《地下街の人々》(1958),詩集《メキシコ・シティ・ブルース》(1959)など多くの作品を発表し,アメリカ文学に新しい分野をひらくものと期待されたが,その期待に十分にこたえられないままに急逝した。…

※「《ダルマ行者たち》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android