世界大百科事典(旧版)内の《ティンダル訳新約聖書》の言及
【聖書】より
… 中世における聖書翻訳がいずれもラテン語訳聖書からの重訳であり,おもに写本の形で限られた範囲内の流布にとどまったのに対して,原典であるヘブライ語旧約聖書,ギリシア語新約聖書からの直接訳を試み,印刷本として広く流布される近代語聖書翻訳は,《ルター訳聖書》(新約1522,完訳1534)を嚆矢とする。これに踵(くびす)を接してイギリスの《ティンダル訳新約聖書》(1624)をはじめ,オランダ,デンマーク,スウェーデン,フィンランドなどで近代語訳聖書翻訳の気運が滔々(とうとう)として起こった。とくにイギリスでは,16世紀の間に約10種に及ぶ英訳聖書が相次いで出版された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」