《ドン・ジュアン》(読み)どんじゅあん

世界大百科事典(旧版)内の《ドン・ジュアン》の言及

【バイロン】より

…そこには因襲への抵抗と懐疑,大胆な自我宣言が共通にみられる。これと並行して風刺詩《ドン・ジュアン》(1819‐24),《審判の幻》(1822)も完成した。前者は冒険とロマンスのピカレスク風社会風刺詩の傑作である。…

【ピエロ】より

…白い円錐形の帽子をかぶり,灰色の長いズボンをはいて,跳んだりはねたりするこの道化役は,アルレッキーノのような主役ではなく,軽い脇役であり,仮面をつけず,白っぽいメーキャップをするのが特徴である。フランスでは,たとえばモリエールの《ドン・ジュアン》(1665)に田舎言葉まる出しのまぬけな百姓役として登場するが,1673年,イタリア人俳優ジャラトーニG.Giaratoni(ジラトーネ)が,真っ白なダブダブの衣装に幅広の帽子をかぶったピエロとしてパリの舞台に登場して以来,ピエロは圧倒的人気を博し,定期市の娯楽の主役となった。 同じイタリア喜劇に起源をもつ白塗り,白装束の召使にジリオがあるが,ジリオがフランス語化してジルgilleとなり,17世紀に〈間抜けのジル〉役としてフランスで人気者となった。…

※「《ドン・ジュアン》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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