世界大百科事典(旧版)内の《ニヤーヤ・バーシャ》の言及
【ニヤーヤ学派】より
…この書によれば,この学派の探求すべき対象は,知識手段,知識対象,疑惑,動機,実例,定説,論証肢,検証,決定,論議,論争,論詰,誤った理由,詭弁,誤った非難,勝敗の決着,の16項目であるとされる。4世紀中ごろに,バーツヤーヤナが現れ,この書に《ニヤーヤ・バーシャ》という注釈を施した。その後,ディグナーガをはじめとする仏教論理学派からの論難に答えて,ウッディヨータカラ(7世紀)が《ニヤーヤ・バールティカ》(《バーシャ》への注釈)を,バーチャスパティミシュラ(9世紀)が《ニヤーヤ・バールティカ・タートパリヤ・ティーカー》(《バールティカ》への注釈)を,ウダヤナ(10世紀)が《タートパリヤ・パリシュッディ》(《ティーカー》への注釈)を著した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」