世界大百科事典(旧版)内の《フランスにおける内乱》の言及
【共産主義】より
…しかし1871年のパリ・コミューンの崩壊を転機として,両者の区別は曖昧になり,むしろ共産主義という言葉が消滅したかのように見えた。フランス語のコミューンcommuneは市町村の行政単位を指す言葉であるが,マルクスは1871年に刊行された《フランスにおける内乱》で,コミューンの代表者からなる政府を〈本質的に労働者階級の政府であり,有産階級に対する勤労階級の闘争の所産であり,労働の経済的解放を達成することができる,遂に発見された政治形態である〉と述べた。そのため,コミューン運動参加者communardsもまた共産主義者と呼ばれるようになった。…
※「《フランスにおける内乱》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」