《フランス語の擁護と顕揚》(読み)ふらんすごのようごとけんよう

世界大百科事典(旧版)内の《フランス語の擁護と顕揚》の言及

【デュ・ベレー】より

…1544年ポアティエに学び詩作に目覚め,46年盟友ロンサールと出あいその推薦によって翌年パリのコクレ学寮にはいる。49年散文の論説《フランス語の擁護と顕揚》を発表したが,これはのちに〈プレイヤード派〉と名付けられる,共通の新しい文芸理論を抱くグループの意見を代表するものであった。すなわち,フランス語は文学表現の手段として用いられて当然であるが,そのためには古代文芸,イタリア文学にならって内容を充実すべきであり,新語の導入,新詩型の移入,修辞の工夫等に努力を払いつつ誇りと自覚をもって創作をおこなうことを説く。…

【プレイヤード】より

…構成に変動はあるが,通常,彼のほかデュ・ベレー,バイフ,ジョデル,チヤール,ドラ,ベローの名があげられる。彼らの理論的宣言はデュ・ベレーの《フランス語の擁護と顕揚》(1549)によってなされ,ギリシア・ローマおよびイタリアの文芸作品を模範として国語による創作を試み,フランス語の表現力を充実することを説く。彼らは詩の神聖,詩人の尊厳を基点に語法の練磨,技法のくふうに努め,詩作品の主体的な創造を志して,ロンサールの《オード集》(1550),《恋愛詩集》(1552),デュ・ベレーの《哀惜詩集》(1558)のような傑作を生んだ。…

※「《フランス語の擁護と顕揚》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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