《フランス語辞典》(リシュレ)(読み)ふらんすごじてん

世界大百科事典(旧版)内の《フランス語辞典》(リシュレ)の言及

【辞書】より

…一方,現代ドイツ語の生きた慣用を重視する辞書として,東ドイツ科学アカデミー付属言語学研究所編《現代ドイツ語辞典》6巻(1964‐78),西ドイツから《ドゥーデン・ドイツ語大辞典》6巻(1976‐81)が刊行されており,また《ブロックハウス=ワーリヒ・ドイツ語辞典》6巻が1980年以来刊行中である。 フランスにおける最初の国語辞典は,難航したアカデミー・フランセーズ刊行の辞書に先駆けて出版されたリシュレCésar Pierre Richelet(1631‐98)編《フランス語辞典》(1680)であった。アカデミー・フランセーズ版はようやく1694年に日の目を見たものの不備の点が少なくなく,とくに当代の語法を正しく反映せず,独断に流れる弊が指摘されていた。…

【リシュレ】より

…パタン,ドービニャック師らパリの文人と交わり,かたわら国語研究に没頭した。脚韻辞典,詩法,初等文法書の著述があるが,業績の中心をなすのは,1680年ジュネーブ発行の《フランス語辞典Dictionnaire française》である。リシュレはこの辞書で多角的な語・表現の収集に努めたが,俗語表現の思いきった採用や,フュルティエールら論敵を中傷する筆致が部分的にはみられるものの,全体としてみれば,マレルブ,パスカルら同時代作家の文例を仰ぎつつ語の定義を明確に行うという規範的辞書の方針が貫かれている。…

※「《フランス語辞典》(リシュレ)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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